2011年06月20日
子育て支援に関する意見交換会・報告
こんにちは。塩川です。
18日(土)に静岡市内で開催された『子育て支援に関する意見交換会』に参加させていただきました。
主催は連合静岡・女性委員会さん。
県内数ある労働組合のまとめ役です。なかでも女性委員会は『女性がやりがいをもっていいきいきと働くことができる社会を目指して』をテーマにワーク・ライフ・バランスの学習を重ねてこられたとのこと。
参加されたのは
支援者として、県西部からは
○NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴ 理事長の原田博子さん中部からは
○アイセル21 静岡女性会館 館長の 松下光恵さん。
そして、東部から
母力向上委員会の塩川・山根
女性委員会には静岡県教職員組合・ヤマハ労働組合・ジャトコ労働組合・三越伊勢丹グループ労働組合・連合静岡事務局3名、計7名の方にお迎えいただきました。
今回の目的は・・・今なお、子育て分野において女性に求められる役割が大きい中、女性が子育てしながら働き続けることができる環境整備や、男性が育児に参加しやすい社会の実現のために、県内の子育て支援に関する地域ごとの課題の共有、それらの解決に向けて行政や関係機関への政策提言へとつなげるための意見交換でした。
意見交換の主な内容としては、
○女性が子育てしながら働き続けることができる環境整備に向けて
○男性が育児に参加しやすい社会の実現に向けて
各地域の待機児童の状況や、男性の育休取得や育児参加しやすい環境つくりのための取組。
○仕事と育児の両立・復職支援について、離職の要因・ファミリーサポートなど一時預かりの活用を促すための取組
○当事者の声
○行政や企業への要望・提案
など。
母力向上委員会としては、この意見交換会に参加させていただくに当たり、富士宮市男女共同参画センター・こども未来課に現状のヒアリング、富士市への電話インタビュー、他、御殿場市、伊豆市、三島市、沼津市に関する情報の取得(市HPより)、ML会員や子育てチーム交流会参加当事者へのアンケートなどを行い、東部の現状を調べてみました。
わかったことは、
○東部地区であっても保育園などの保育時間に差がある。これは、その土地の発達している産業との因果関係がうかがわれる。
○病後児保育・保育園の数ともに増加傾向にある。
○待機児童数・・・富士宮市は0人、富士市34人、その他に関しても定員割れをしている園もある。
○待機児童にはカウントされないが、希望する保育を受けることができない児もいる。
(園児は都市部に集中・北部など山間部は大幅に定員割れ傾向)
その他、富士市では昨年の広報富士にて見開き4ページ分の『働きたい 母になりたい』を特集し、行政・企業の取組やアンケートを紹介。日本一子育てしやすい市を目指しているとのこと。三島市の子育て中の女性就労支援サイトは求人募集冊子を発行している企業とのタイアップで運営されている。などなどそれぞれの取組がうかがえました。
また、母たちの実際の生の声としても大変貴重なご意見をいただきました。
○代わりにだれかが子育てをしてくれる制度ではなく、代わりに誰かが仕事をしてくれる制度があってほしい。短縮勤務や在宅勤務、育休3年など。
子どもを預けられる制度をどんどん作るのではなく、仕事を辞めざるを得ない状況や預けなければならない状況などのストレスを減らす制度があっても良い。
○父親の育休については、強制的に休みを取らせる、とったほうが得をする、昇給する、出世する、周りに認められる、とるのが当たり前になる・・・という環境でなければ男性は動けないのでは?
○職場の管理者である世代にもわーく・ライフ・バランスの講座などをしないと理解が得られない。
○ファミリーサポートは善意で運営されている気がして、安易に依頼できない。
職場にあると便利。
○保育園や学童が17時半や18時に終了するため、その後の時間をファミリーサポートなどでダブル保育の必要がありお金がかかる。
○正規雇用と非正規雇用の差が大きく就労の継続が困難
などなど・・・・この他にもとてもたくさんのご意見をいただきました。
母力向上委員会では昨年開催した『仕事と子どもどっちも大事』・『子どもと仕事どっちも大事』の報告書と、特別保存版Umidasなどを資料として、皆さんの声と一緒に届けてまいりました。
西武地区・中部地区でも就労支援講座や相談は大変ニーズが高いとのことで、それらを通してスキルアップを図り、実際に就労につながっているケースもたくさんあるとのこと。
マザーサロンの地域開催やキャリアカウンセリングは、まさに出歩くのが大変なママ達の状況を考えた当事者にやさしい支援。
そこで、『子育て経験はきっと役に立つ。自信を持て!』と励まされ、母たちは巣立っていくのだそう。
どこに住んでいても、母であろうと父であろうとそうでなかろうと、働きたい人がもっている力を発揮できて生き生きと働くことができる環境が整えば素晴らしいですよね。
子育てしたい人が子育てをしながらも社会に関わる、持っている能力を活かしてその人の望むペースで仕事ができる。子育てしながらもスキルアプをして、再就職の準備を安心してできる。そんな社会を実現するために、今回は母たちの等身大の生の声をお届けすることができたと思います。
ヒアリングされた、女性委員会の皆さんも、『働くものありきの視点で考えていたが、いろんな立場、視点からの意見が参考になった。』とおっしゃって下さいました。
ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。
今回、ご縁をいただきましたことに感謝いたします。
母力向上委員会では、当事者の生の声を関係機関に届けるメッセンジャーとしての活動もしていきたいと思います。
働くこと、子どもを育てること、両立する事、バランスのとり方、などなど今後もたくさんの母達・父たち・関係者と語り合っていきたいと思います。
以上!報告終わります☆☆
18日(土)に静岡市内で開催された『子育て支援に関する意見交換会』に参加させていただきました。
主催は連合静岡・女性委員会さん。
県内数ある労働組合のまとめ役です。なかでも女性委員会は『女性がやりがいをもっていいきいきと働くことができる社会を目指して』をテーマにワーク・ライフ・バランスの学習を重ねてこられたとのこと。
参加されたのは
支援者として、県西部からは
○NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴ 理事長の原田博子さん中部からは
○アイセル21 静岡女性会館 館長の 松下光恵さん。
そして、東部から
母力向上委員会の塩川・山根
女性委員会には静岡県教職員組合・ヤマハ労働組合・ジャトコ労働組合・三越伊勢丹グループ労働組合・連合静岡事務局3名、計7名の方にお迎えいただきました。
今回の目的は・・・今なお、子育て分野において女性に求められる役割が大きい中、女性が子育てしながら働き続けることができる環境整備や、男性が育児に参加しやすい社会の実現のために、県内の子育て支援に関する地域ごとの課題の共有、それらの解決に向けて行政や関係機関への政策提言へとつなげるための意見交換でした。
意見交換の主な内容としては、
○女性が子育てしながら働き続けることができる環境整備に向けて
○男性が育児に参加しやすい社会の実現に向けて
各地域の待機児童の状況や、男性の育休取得や育児参加しやすい環境つくりのための取組。
○仕事と育児の両立・復職支援について、離職の要因・ファミリーサポートなど一時預かりの活用を促すための取組
○当事者の声
○行政や企業への要望・提案
など。
母力向上委員会としては、この意見交換会に参加させていただくに当たり、富士宮市男女共同参画センター・こども未来課に現状のヒアリング、富士市への電話インタビュー、他、御殿場市、伊豆市、三島市、沼津市に関する情報の取得(市HPより)、ML会員や子育てチーム交流会参加当事者へのアンケートなどを行い、東部の現状を調べてみました。
わかったことは、
○東部地区であっても保育園などの保育時間に差がある。これは、その土地の発達している産業との因果関係がうかがわれる。
○病後児保育・保育園の数ともに増加傾向にある。
○待機児童数・・・富士宮市は0人、富士市34人、その他に関しても定員割れをしている園もある。
○待機児童にはカウントされないが、希望する保育を受けることができない児もいる。
(園児は都市部に集中・北部など山間部は大幅に定員割れ傾向)
その他、富士市では昨年の広報富士にて見開き4ページ分の『働きたい 母になりたい』を特集し、行政・企業の取組やアンケートを紹介。日本一子育てしやすい市を目指しているとのこと。三島市の子育て中の女性就労支援サイトは求人募集冊子を発行している企業とのタイアップで運営されている。などなどそれぞれの取組がうかがえました。
また、母たちの実際の生の声としても大変貴重なご意見をいただきました。
○代わりにだれかが子育てをしてくれる制度ではなく、代わりに誰かが仕事をしてくれる制度があってほしい。短縮勤務や在宅勤務、育休3年など。
子どもを預けられる制度をどんどん作るのではなく、仕事を辞めざるを得ない状況や預けなければならない状況などのストレスを減らす制度があっても良い。
○父親の育休については、強制的に休みを取らせる、とったほうが得をする、昇給する、出世する、周りに認められる、とるのが当たり前になる・・・という環境でなければ男性は動けないのでは?
○職場の管理者である世代にもわーく・ライフ・バランスの講座などをしないと理解が得られない。
○ファミリーサポートは善意で運営されている気がして、安易に依頼できない。
職場にあると便利。
○保育園や学童が17時半や18時に終了するため、その後の時間をファミリーサポートなどでダブル保育の必要がありお金がかかる。
○正規雇用と非正規雇用の差が大きく就労の継続が困難
などなど・・・・この他にもとてもたくさんのご意見をいただきました。
母力向上委員会では昨年開催した『仕事と子どもどっちも大事』・『子どもと仕事どっちも大事』の報告書と、特別保存版Umidasなどを資料として、皆さんの声と一緒に届けてまいりました。
西武地区・中部地区でも就労支援講座や相談は大変ニーズが高いとのことで、それらを通してスキルアップを図り、実際に就労につながっているケースもたくさんあるとのこと。
マザーサロンの地域開催やキャリアカウンセリングは、まさに出歩くのが大変なママ達の状況を考えた当事者にやさしい支援。
そこで、『子育て経験はきっと役に立つ。自信を持て!』と励まされ、母たちは巣立っていくのだそう。
どこに住んでいても、母であろうと父であろうとそうでなかろうと、働きたい人がもっている力を発揮できて生き生きと働くことができる環境が整えば素晴らしいですよね。
子育てしたい人が子育てをしながらも社会に関わる、持っている能力を活かしてその人の望むペースで仕事ができる。子育てしながらもスキルアプをして、再就職の準備を安心してできる。そんな社会を実現するために、今回は母たちの等身大の生の声をお届けすることができたと思います。
ヒアリングされた、女性委員会の皆さんも、『働くものありきの視点で考えていたが、いろんな立場、視点からの意見が参考になった。』とおっしゃって下さいました。
ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。
今回、ご縁をいただきましたことに感謝いたします。
母力向上委員会では、当事者の生の声を関係機関に届けるメッセンジャーとしての活動もしていきたいと思います。
働くこと、子どもを育てること、両立する事、バランスのとり方、などなど今後もたくさんの母達・父たち・関係者と語り合っていきたいと思います。
以上!報告終わります☆☆