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母力向上委員会
富士・富士宮の子育て中の母たちが、安心して産み育てることができる地域づくりを目指して活動しています。
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2010年07月16日

熱気ムンムン!!私たちのお産の現状を語りました!!!

7月13日、富士宮市民文化会館の2階和室に25名ほどの女性が集い、
熱い熱い2時間をすごしました。

この日はお産を語る会。
今回のテーマは『私たちのお産の現状』

実は、母力向上委員会発足時、
初めての勉強会が『お産を語る会~私たちのお産の現状~』でした。

2年前の富士中央病院産婦人科病棟閉鎖などの影響をうけて、
また、妊婦健診受信券の助産院での利用について、
みんなが、安心して産むことができるように
母となる女性たちが、主体的に考え選択し行動できるように
との思いで、地域のお産について、みんなで語り合いました。


当時、産婦人科を守る会として署名活動をされていた
「らぽ~る」さんのご協力をいただき、
今回は富士市と富士宮市の出産施設にアンケートのご協力をお願いしました。

お忙しい中、ご協力くださった7施設のアンケート結果を
グループワークで読み解いていきました。

アンケートの問いとしては・・
・医師数 
・助産師数 
・分娩時のスタッフ
・年間分娩件数 
・年間搬送数 
・搬送先 
・分娩予約状況 
・扱える分娩の種類
・産婦人科医・助産師になる前と今の心境の変化 
・ズバリ『こんな患者は困る』(体験談なども含め) 
・これから産む女性にあらかじめ知っていて欲しいこと


です。

ここでは結果の詳細は省略させていただき、改めてご報告しますね。

各グループで出た意見は・・・・

・富士市は人口に対し出産施設が少ないのではないか?  
富士宮市は分娩件数は少なくても助産院が2ヶ所あるのはありがたいこと

富士市(病院1・診療所3・助産院0)
富士宮市(病院1・診療所2・助産院2)


・医療が高度化しても周産期死亡率は0ではなく、
医師も時として怖い思いをしながら、産科医施設が減少する中、
ストレスや肉体的疲労をかかえている状況での仕事という現実に驚いた。


・悪い噂は広まりやすく、人々の不安をあおってしまう。
⇒その結果なるべく医療度の高い病院に頼ろうとする人も現れるかもしれない。
⇒すると(軽い人が増加すると)大きな病院が機能(よりハイリスクな人を見なければ)
しなくなるかもしれない
⇒本人も待ち時間が増えたり出産の満足度が低下する可能性があり、
医師もますます疲労がましてしまのではないか?


・(県立こども病院や伊豆長岡順天堂大学病院などへの搬送があるということで)
この地域では診れない症例もある。
大病院と中規模病院の中間としてその両者の機能を求められてしまうこの地域の病院は
やはり大変だと思う。


・私たちはめまぐるしい変化の中でどのように情報をキャッチしていったらよいのか?


などがでてきました。


*病診連携について
*日本の周産期死亡率の変動・都道府県別の比較・国際比較について
*志太・榛原地域での開業医仲間を核としたネットワークの新しい取り組み(新聞記事より)
*関西で始動した、医師と患者が気軽に対話できるメディカル・カフェの紹介
  (H22.6.8静岡新聞夕刊)
*浜松市内の大病院に開設された院内助産院の紹介
聖隷三方原病院内助産院たんぽぽ)・県西部浜松医療センター内メディカルバースセンター


以上の各地域での病院側・医師・助産師さんたちからの新しい取り組みについても学びました。

今回の私たちのアンケートにご協力いただけたことも、
私たちのアクションに対する、
この地域の医師・助産師・病院からの新しく大きなリアクションとして受けとりました。


 そこで、今度は私たち市民ができることをグループワークで考えました。

*医師も人。悪い情報ばかりでなく、良い情報を発信して
お互いにモチベーションがあがるようお互いに自制・自省していこう。

*最近「ありがとうございました」や返事もしない人も増えている風潮もある。
まずは人として、自分を診てくれている医師・助産師・スタッフには礼儀を!

*全てお任せではなく、主体的に産む、ということを意識して、
自分たちのリスクを下げる努力を行動していこう。

*忙しい中でも、信頼関係を築くためにも勇気を出して妊婦発信で
医師・助産師・看護師・スタッフに聞きたいことを聞いていこう。

*聞きたいことも、母子手帳にメモをしておくなど活用し、効率よくしていこう

*自分が困った時の体験や、良かった体験などをこれから産む人たちに伝え
役に立ててもらおう。


などなど、大変な熱気のある会となりました。

参加後の感想の一部をご紹介します。

・みんなの気持や先生側の気持、現実を知ることができました。
病院・診療所・助産院の役割をしっかり考えながら、
自分のリスクを下げる努力を怠らないようにしようと思いました。

・お産のことをいろいろと考えることができました。
産婦人科医・助産師さんの意見を知ることできる貴重な場を作っていただき
ありがとうございます。自分自身のコミュニケーション力を高めることが大切だと思いました。

・今まで全てにおいて受身だったと改めて感じました。

・噂を立てたり、根拠のない噂を信じたりしないようにしたいと思いました。
自分のお産への思いも大切にというのは押し付けではなく、
どんな状況でも自分の頑張ったお産と思えるよう、前向きに楽しみたいと思いました。

・厳しいお産の現状の中で、富士・富士宮地区は恵まれている点があることを
知ることができてよかった。

・これだけの人が産婦人科医療に考えをもてるのが素晴らしく思えた。
意識をもつことが大切!そんな人が増えるといいなあ!

・富士・富士宮の母力はすごい!!
富士・富士宮のお産もこれからどんどん良くなっていくと思います。



今回は富士宮市の保健センターの保健師さん二人も参加してくださり、
一緒に考え、語ってくださいました。

今回はらぽーるさんのご協力の御蔭で、こうして出産を担う側からのご協力を得る
ことができ、語る会もとても充実した時間となりました。

産む者(私たち)、担う者(病院・医師・助産師)、支える者(保健師ほか)
というそれぞれの立場の者が、場を共にして互いを理解しようとすること、
より良い関係、地域を作るために思いをめぐらすこと、言葉を交わすことに
とても大きな意味を感じました。

今回の結果は改めてご協力くださった出産施設や行政などの関係機関に
報告させていただきます。

ご協力くださったらぽーるさん、先生方、助産師さん、保健師さん、
そして今回参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました!!

by salt

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Posted by 母力向上委員会 at 08:31│Comments(0)母力ワークショップ
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